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いちご白書ツー

こんにちは

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妊娠
妊娠してます。
まだ10週です。安定期に入るまで人には話さないのが普通だろうし私もそうしようと思ってましたが、
妊娠してからのまだ短い日々の中で色々色々思った結果、今の私にはこの子が『今』私の腹の中に居るという事実しか確かではなく、またそれがとても嬉しいので、もう書いちゃいます。

まだ10週ですが、今までの妊娠の日々は想像よりしんどかったです。

まず、母性みたいなものは勝手に沸き起こってくるのかと思ってた。女は子どもが出来た瞬間に主役の座を子どもに明け渡し、自分は生涯補佐のポジションにいそいそ向かえるように、体がそう出来てるのかと思ってた。
あんなに待ち望んでた妊娠だったのに、そして心底嬉しい気持ちも確かにあったのに、それと同時に
『今?』『まじ?』『私もう少し私だけのこと考えて生きていたいんだけど。子ども持つのとかもう少し私が大人になってからにしてほしいんだけど。それがいつなのか知らないけど』『煙草吸えないし酒も飲めないなんて嫌だ』
と強く思ってました。キルビルのユマサーマンは妊娠に気付いた瞬間からそれまでの自分の全てを捨てて赤子の為に生き始めた訳ですが私にはそんなことはとても出来ないようでした。
それから、これから段々太っていくことについて、『夫に美しいと思われなくなったらどうしよう』と本気で嘆きました。そして『私という人間は妊娠という喜ばしい出来事を前にしても尚、そんなくだらない自意識に捕らわれてしまうのか、そんなにまで自己中心的なのか』と落ち込みました。

最初は得体の知れなかった腹の子、でも何回か病院に通って『ああ今回も生きてる』と知ると心が勝手に『ああ良かった』と思う。そして段々と『私と、私の好きな人の子どもなんだ、どうやら本当に』と分かってくる。
私が腹の子と仲良くなるには時間が掛かったように思います。もしかしたらその『仲良くなる』ことが私の『母性』だったのかもしれません。
せっかくそのように思えるようになったら今度は、赤子が無事に生きて生まれてくるか心配になりすぎる自分との戦いでした。
手を伸ばせばスマホの情報世界。どこまで本当かどこまで良心か、『良い母親』の仮面をかぶった攻撃的な『メス』が無知で弱い他のメスを『あなたは母親失格です』といじめる世界。
医者の、言わなくて良いのに、『異常を持って生まれてくる可能性はある』『お腹の中で死んでしまう可能性はある』『検査をしてどうするか考える事もできる(なんなら中絶も出来ますよってこと)』という言葉を聞いたその日の夜は、本気で気が狂うかと思った。
一人で頭の中で悩んで悩んで心配して心配して、そのうち心がささくれて、夫の、両親の、友人の言葉にも過敏に引っ掛かってしまって楽しくお喋り出来る状態なんかには程遠くなって、でもみんなに悪意が無いことは勿論分かって、いつも後で『ああ私が悪い。私が居なくなれば一番良い』などと、本気で考えてしまう。
もはや赤子への心配なのか自分への心配なのか一体なんなのか、分からないけど突然『私はここに居てはいけない』という焦燥感が燃え上がり、でもどこに行きたい訳でも誰に会いたい訳でも芝居がしたい訳でも全然無く、強いて言えばそれは子を孕む身でありながら『私は私を消したい』というあり得ない欲求なのであり、夫にそれは話せず、ただただ彼を心配させる。

私のこの過程は、既に妊娠出産を経験した私の友人の皆さんもきっと経ておいでだったのではと思います。『あの人も、あの子も、こんな思いをしたのか』と想像してまた勝手に泣いたりしてました。
身籠って生まれてくるまでに母体も成長して強くなると聞きました。そうなんでしょう。現に私の精神は少し前と比べても、落ち着いて強くなった気がします。
でも私の場合は私一人ではそうはなれなかった。

『この子が生きる力を持ってなくて途中で死んでしまったら諦める。障害があろうがなんだろうが生きる力を持って生まれてくるならどんな子であっても生んで欲しい。俺の選択肢はそれだけだよ』
という夫の言葉にほんっっっっっとうに救われました。
病院で過剰に心配させる診察を受けたあとタイ料理屋でランチ食いながら『スーちゃん(赤子のあだ名)、大丈夫かなあ』とギリギリで聞いた私に
『えっ?!大丈夫だよ!!』
と、他意は何も持たない、ただ心底そう思ったから言った、という感じで即答してくれた時も、随分救われました。
お陰でスマホで色々調べるのもやめたし、余計なことも考えなくなりました。

ようやく、ただシンプルに『愛しながら前を向く』ことができそうな兆しです。手始めにとっても心配をかけた実家の両親の所に、元気に挨拶に行かなくては。
これまでたくさん励ましてくれた友人の皆さん、特に先輩ママの皆さん、本当にありがとう。出来ればこれからもよろしくです。
私の妊娠ライフがこの先どうなるかは分かりませんが、とりあえず私はこの先妊婦さん(現段階では特に初期の)にはえらく優しくなるでしょう。『太ったね』なんて絶対に言いません。『あんたのとこに生まれてくる子は幸せだねえ』といつも心から言うと思います。知識振りかざしていたずらに不安にさせる恐れのある言動も、死んでもしません。
(かつて一緒にインドバイトしてたAちゃん、あなたが妊娠した時私は感心した勢いで『やっぱり丸くなるもんなんだねえ』と言った覚えがあってそれが大変心苦しく思い出されます。これを読むか分からんが、あの時はごめんね。あんた覚えてもいなそうだけど)

『今の時代がひどいから子どもを持つのが怖くなる』とは、よく聞く言葉な気がするし私自身も思った事がある気がする、でも実際腹に子が出来ると、そんなの全くどうでもよくなる。無責任かもしれませんが。時代なんて、周りの人間たちなんて、あなたさえ無事に生きて生まれてきてくれたらどうとでもなるさ、と本気で思います。そういうもんなんだとも思います。

最後に、皆さんの、既にすくすく育ってるお子たち、今同じく腹の中に居るお子たち、全員の一生の幸せを祈ります。そして皆さんご自身、お母さんお父さんの幸せも祈ります。どっかの教祖みたいになりましたが。
ちなみにこんだけ精神はわやくそでしたが吐いたりするつわりは物凄く軽く、いつもご飯は美味しいです。夫婦揃って(『一人で太るのは嫌だ』と私がごねたから)、順調に肥えてます。
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